STYLファイルとデータ形式
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
STYLファイルは、Stylus プリプロセッサによって使用されるファイル形式であり、CSS の可読性と保守性を向上させるために設計された CSS プリプロセッサです。より簡潔で柔軟な構文を採用し、インデント構文をサポートし、中括弧やセミコロンなどの記号を省略できるため、スタイルシートをより明確で書きやすくします。STYL ファイルの拡張子は通常「.styl」です。
データフォーマットの概要
- ファイルヘッダー:通常、ファイルの目的、バージョン情報、作成者などを説明するコメントが含まれます。
- スタイルルール:セレクター、属性と値の定義、および変数、ミックスイン、ネストルールなどの Stylus 特有の構文要素が含まれます。
- インポートと継承:@import ステートメントを使用して、他の STYL ファイルや CSS ファイルをインポートし、スタイルの再利用やモジュール化を実現できます。また、セレクターが別のセレクターのスタイルを継承することも可能です。
長所
- 簡潔な構文:STYL ファイルの構文はネイティブ CSS よりも簡潔でコンパクトであり、インデント構文をサポートし、中括弧やセミコロンなどの記号を省略できるため、コードの可読性と保守性が向上します。
- 変数とミックスイン:STYL ファイルは変数とミックスインをサポートしており、スタイルシート内で共通の値やスタイルパターンを定義・再利用できるため、重複コードを削減し、コードの保守性を向上させます。
- ネストルール:STYL ファイルではスタイルルールをネストできるため、スタイルの階層関係をより明確に表現でき、ネストのレベルを減らしながらコードの可読性を向上させます。
- 関数のサポート:変数やミックスインに加えて、STYL ファイルは関数もサポートしており、スタイルシート内でロジックやアルゴリズムを記述してスタイルを生成できるため、より柔軟で強力なスタイルシートを作成できます。
- 自動的な互換性処理:STYL ファイルはブラウザープレフィックスなどの互換性の問題を自動的に処理できるため、開発者の負担を軽減します。
短所
- 比較的弱いコミュニティサポート:Stylus は比較的新しいツールであり、一定のコミュニティサポートはあるものの、CSS や Sass などのプリプロセッサと比べると成熟度やサポートの充実度が劣る可能性があります。
- 学習コスト:STYL ファイルの簡潔な構文は初心者にとって慣れるまでに時間がかかる場合があります。
- コンパイルが必要:STYL ファイルはブラウザが理解・レンダリングできる標準 CSS ファイルにコンパイルする必要があり、追加のビルドツールやプロセスを利用する必要があります。
応用シーン
迅速な反復や頻繁なスタイル変更が必要なプロジェクトでは、STYL ファイルを使用することで、より効率的で簡潔なスタイルの記述が可能となり、開発時間を大幅に節約できます。簡潔で読みやすいコードを求める開発者にとって、STYL ファイルの構文はより簡潔かつコンパクトであり、スタイルシートを明確で理解しやすくします。
例
- STYL ファイルの例。

ファイルの開き方
- VSCode で STYL ファイルを開く。

関連 GIS ファイル
DWG
RVT
E02
MID
参考
- https://file.org/extension/styl
- https://fileinfo.com/extension/style
- https://pro.arcgis.com/en/pro-app/latest/help/projects/styles.htm