KML(Keyhole Markup Language)ファイルとデータ形式
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
KML(Keyhole Markup Language、キーホール・マークアップ・ランゲージ)は、地理情報データ(点、線、面、多角形、ポリゴン、3D モデルなど)を記述および保存するための、XML 構文に基づいたファイル形式です。
データフォーマットの概要
シンプルな KML ファイルは通常、以下のいくつかの部分で構成されます:
- XML ヘッダー:XML のバージョンとエンコーディング方式を定義します。
- KML 名前空間の定義:KML ファイルの名前空間を指定します。
- 地理的特徴オブジェクト:地点マーク(Placemark)、グラウンドオーバーレイ(GroundOverlay)、ルート(LineString)などの地理的特徴オブジェクトが含まれます。それぞれのオブジェクトには、名称、説明、座標などの情報が含まれます。
長所
- 作成と編集が簡単:KML ファイルは XML 形式を採用しているため、理解しやすく編集しやすいです。テキストエディタや専用の GIS ソフトウェアを使用して KML ファイルを作成・編集できます。
- 拡張性が高い:KML はカスタムタグや属性をサポートしており、ユーザーが必要に応じて追加情報を加えることができます。これにより、KML ファイルは非常に柔軟で拡張可能です。
- 豊富な地理的特徴の表現能力:KML は地理的位置、画像、テキスト、マルチメディアなどの情報を含むことができ、地球表面の点、線、多角形などの地理情報要素を表示できます。これにより、KML は複雑な地理的特徴や空間関係を表現することができます。
短所
- 大規模データの処理には不向き:大量の地理データを処理する場合、KML ファイルの読み込みや描画速度が遅くなることがあり、ユーザー体験に影響を与える可能性があります。そのため、KML は大規模なデータセットの処理には適していないことがあります。
- 高精度データの表現には不向き:KML ファイルは XML 形式で保存および転送されるため、その精度はファイルサイズや転送速度によって制限される可能性があります。高精度な地理データが必要な場合は、他のフォーマットや技術を使用する必要があるかもしれません。
- インタラクティブ性が限定的:KML はさまざまな地理的特徴を表示およびインタラクションできますが、インタラクティブ性は比較的制限されています。例えば、マップ上で半透明のアイコンを浮かせるといった効果など、複雑なインタラクションを提供することは難しいです。また、異なるソフトウェア間でデータを交換する際、いくつかのインタラクティブ機能が実現できないこともあります。
応用シーン
KML は主に地理情報システム(GIS)や仮想地球ソフトウェア(Google Earth や ArcGIS Earth など)で使用されます。地点、ルート、領域、3D モデルなどの地理情報データを作成して共有するために使用でき、観光ルート、不動産情報、地図マーク、地質データ、天気情報などを表示することができます。さらに、KML は仮想現実(VR)や拡張現実(AR)アプリケーションの構築にも使用され、よりリアルな地理情報の表示やインタラクション体験を提供します。
例
- Python で KML をいじれるようにする。
- KML ファイルを書き出し。
ファイルの開き方
- Google Earth で表示された USGS 地震ポイント、断層線、および ShakeMap KML 。
- Cesium viewer にドラッグアンドドロップして表示。。
関連 GIS ファイル
SHP
JSON
SHX
GeoJSON
参考
- https://desktop.arcgis.com/ja/arcmap/latest/manage-data/kml/what-is-kml-.htm
- https://gis-oer.github.io/gitbook/book/materials/web_gis/KML/KML.html
- https://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/456926.html
- https://tom2rd.sakura.ne.jp/hanakotech/2018/05/03/post-1779/