DBF(DataBase File)データベースファイルとデータ形式
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
DBF(データベースファイル)は、最初に dBASE データベースシステムによって導入されたデータ格納のためのファイル形式です。GIS ファイル形式(例えば、Shapefile)で属性データを格納する方法として広く使用されており、各空間要素の非空間的な属性情報を記録し、データ解析やクエリを容易にします。
データフォーマットの概要
DBF ファイルの構造は主に 2 つの部分から成り立っています:ファイルヘッダとデータレコード。ファイルヘッダには、DBF ファイルの基本情報が格納されており、これにはファイルのバージョン番号、作成日、レコードの数、ヘッダの長さ、各レコードの長さなどが含まれます。これらの情報は、DBF ファイルの内容を正しく解析するために不可欠です。 データレコード部分は DBF ファイルの主要部分で、テーブル内のすべてのデータが格納されます。各データレコードは一連のフィールドに整理されており、各フィールドは特定の種類のデータを格納します。フィールドの種類には、テキスト、数値、日付、論理値などがあります。
長所
- シンプルな構造:DBF ファイルはタブ形式でデータを格納し、データの組織が明確で、解析や操作が簡単です。
- 高い互換性:多くのデータベースシステムや GIS ソフトウェア(ArcGIS や QGIS など)で広くサポートされています。
- 効率的なクエリ:ファイル構造は、小規模および中規模のデータセットに対して迅速なクエリを実行するのに適しており、フィールドでのフィルタリングやクエリの実施が容易です。
短所
- フィールドの制限:文字フィールドは最大 255 文字までしか格納できず、数値フィールドには限られた精度しかないため、複雑なデータの処理には不向きです。
- 最新のデータベース機能の欠如:インデックス、制約、トランザクション処理などの機能が不足しており、現代のリレーショナルデータベースシステムを置き換えることはできません。
- データ管理が不便:データ量が大きくなると、ファイルのメンテナンスや管理が煩雑になり、効率的なデータ更新やセキュリティ管理が難しくなります。
応用シーン
DBF ファイルは主に GIS、統計分析、企業管理、ビジネス分析などのシナリオで使用されます。例えば、GIS システムでは、DBF ファイルは Shapefile と一緒に使用され、地図上の各地理的特徴に関連する属性データ(人口密度や土地の種類など)を格納します。この構造により、ユーザーは空間データを分析する際に、属性情報に基づいて簡単にクエリやフィルタリングを行い、視覚化することができます。そのため、地理情報処理、環境分析、商業地選定などのアプリケーションで広く使用されています。
例
- 都市エリア DBF ファイルの例。
- 都市エリア DBF ファイルの例。
ファイルの開き方
DBF ファイル(データベースファイル)は、通常、地理空間データに関連する属性情報を格納するタブ形式のファイルであり、QGIS や ArcGIS などのソフトウェアで開くことができます。
- QGIS:QGIS はオープンソースの GIS ソフトウェアで、Shapefile ファイル(.shp および.dbf を含む)を開くことができ、DBF ファイルの属性データを表示および編集できます。QGIS は、DBF ファイルを地理空間データと関連付けて空間分析を行うために使用できます。
- ArcGIS:商業的な GIS ソフトウェアである ArcGIS も DBF ファイルを読み込み、処理することができます。通常、Shapefile やその他の空間データ形式と組み合わせて使用されます。ArcMap や ArcGIS Pro では、DBF ファイルのデータを属性テーブルで直接表示することができます。
関連 GIS ファイル
GML
SHP
SHX
GeoJSON
参考
- https://en.wikipedia.org/wiki/.dbf
- https://www.youtube.com/watch?v=o-ZyCPPJMjM
- https://www.lifewire.com/dbf-file-4144695