RST（reStructuredText）ファイルとデータ形式
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
RSTファイル、すなわち reStructuredText ファイルは、シンプルなマークアップ構文を使用して文書を作成する軽量マークアップ言語です。2002 年に David Goodger によって創造・開発され、主に文書の作成やフォーマットに使用されます。RST ファイルは通常、拡張子「.rst」を持ち、特定の記号や構造を用いて文書の各部分（タイトル、リスト、リンク、引用など）を表現します。
データフォーマットの概要
RST（reStructuredText）ファイルは、シンプルなマークアップ構文を使用して文書を作成するテキストファイル形式であり、技術文書、ソフトウェアの説明書、レポートなどの作成に広く使用されています。RST ファイルの主な構成要素は以下の通りです：
- 段落：RST 文書内のテキスト内容は通常、段落単位で構成されます。段落同士は空行で区切られます。段落には通常のテキスト、インラインでフォーマットされたテキスト（太字、斜体など）、その他の RST 要素（リンク、引用など）が含まれます。
- タイトル：RST 文書では複数レベルのタイトルがサポートされており、文書の構造や階層を整理するために使用されます。タイトルは通常、アンダースコアやイコール記号を使用してマークされ、その数でタイトルのレベルを表します。例えば、1 つのアンダースコアは第 1 レベルのタイトル、2 つのアンダースコアは第 2 レベルのタイトルを示します。
- リスト：RST 文書では、順序なしリストと順序付きリストがサポートされています。順序なしリストはハイフン（-）やアスタリスク（*）を項目の前に付けて表現し、順序付きリストは数字とピリオド（1.、2.、3.）を用います。リスト項目には段落や他のリスト、インラインフォーマットされたテキストなどを含めることができます。
- コードブロック：RST 文書は、コードブロックの埋め込みをサポートしており、コード例やスクリプトを表示する際に使用されます。コードブロックは特定の構文を使用してマークされます。例えば、「.. code-block::」に続けてプログラミング言語名を記述することで、コードブロックの言語タイプを指定します。コードブロック内のテキストはフォーマットされず、そのまま表示されます。
- その他の要素：上記の基本要素に加え、RST 文書は表、画像、ハイパーリンク、コメントなど多くの要素をサポートしています。これらの要素は特定の構文規則を使用してマークおよび構成され、文書構造をより明確で読みやすくします。
長所
- 簡単で読みやすい：RST ファイルの構文は比較的シンプルで、学びやすく使いやすいです。
- 豊富なフォーマット：RST ファイルは、タイトル、リスト、コードブロックなど多くのテキストフォーマット機能をサポートしており、文書構造が明確で読みやすいです。
- 高い変換性：RST 文書は Sphinx などのツールを使用して、HTML、PDF など多くの形式に変換可能で、さまざまなプラットフォームでの公開や共有が容易です。
短所
- 相対的に小規模な利用範囲：RST ファイルはソフトウェア開発や文書作成の分野で一定の利用がありますが、Markdown など他の軽量マークアップ言語と比べると知名度や使用範囲が相対的に狭いです。
- 学習コスト：RST ファイルの構文は比較的シンプルですが、初心者にとっては習得に一定の時間が必要です。
応用シーン
RST ファイルは、ソフトウェア開発における文書作成で広く使用されており、README ファイル、ユーザーマニュアル、開発者ガイドの作成に特に適しています。このファイル形式は、コードブロック、表、リスト、ハイパーリンクなど多様な内容を埋め込むことが可能で、詳細な技術文書の作成に非常に適しています。RST ファイルを使用し、Sphinx などのツールを組み合わせることで、コードドキュメントを自動生成することができます。
例
- RST で表を作成する例。
- RST で画像を挿入する例。
ファイルの開き方
- GitHub Atom で RST ファイルを開く：
- VSCode で RST ファイルを開く方法：
