オープンストリートマップ(OSM,Open Street Map)ファイルとデータ形式
GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。
概要
OSMはオープンソースの地図データセットであり、ボランティアのコミュニティによって作成および維持されています。従来の地図データとは異なり、OSM のデータは、ボランティアが GPS 機器、航空写真、地形図、公的な衛星画像など、さまざまなデータソースを利用して収集したものです。
このデータは、無料で利用、編集、配布が可能で、世界中をカバーしています。OSM は、街路、建物、河川、湖、山、公共施設など、豊富な地理情報を提供しています。また、API やツールも提供しており、これらのデータをさまざまなアプリケーションに統合することができます。

データフォーマットの概要
OSM 形式には以下の 4 つの主要な要素が含まれます。
- ノード(Node):地理的位置を示すポイントで、緯度と経度の座標として保存されます。POI(興味点)や山頂の頂点など、サイズを持たない要素を表します。
- ウェイ(Way):複数のノードのリストです。線分(ポリライン)として使用されることもあれば、閉じた経路の場合は面(ポリゴン)としても機能します。道路、川などの線的な要素や、森林、公園、駐車場、湖などの面状要素を表すことができます。
- リレーション(Relation):ノード、ウェイ、リレーションをメンバー(member)としてまとめた順序付きリストです。メンバーには「役割(role)」という属性(文字列形式)を付けることができます。リレーションは、道路の曲がり角の制限や高速道路と一般道路が交差せずに交わる状況、穴のあるポリゴンのような関係性を表します。
- タグ(Tag):キーと値(いずれも文字列形式)のペアで、地図要素のメタデータ(種類、名前、物理的属性など)を保存します。タグは独立した要素ですが、常にノード、ウェイ、リレーションに付随します。
長所
- データのオープン性:OSM のデータはオープンで、自由にダウンロードして使用することができます。料金を支払う必要はありません。ユーザーは自分のニーズに応じて地図データを修正したりカスタマイズしたりすることができ、柔軟性と自由度が非常に高いです。
- グローバルカバー:OSM は世界中をカバーしており、都市部から田舎まで対応する地図データを見つけることができます。これにより、旅行計画や地理探索など、世界規模の地理情報サービスを利用できます。
- コミュニティ参加型:OSM は、世界中のボランティアによって維持されるプロジェクトで、誰でもデータの提供に参加できます。このコミュニティベースの取り組みによって、地図データが継続的に更新され、精度や信頼性が向上します。
短所
- データの不完全性:OSM のデータは絶えず更新されていますが、一部の地域や分野では、データがまだ十分でない場合があります。
- リソースの不足:商業地図サービスプロバイダーと比較すると、OSM の地図リソースはやや不足していることがあります。
- データ品質のばらつき:OSM のデータは世界中のボランティアによって維持されているため、地域によってデータの品質が異なることがあります。
応用シーン
OSM は、世界中のボランティアによって作成および維持されている、無料でオープンソース、編集可能な地図データベースです。緊急救助、都市計画、交通計画、ナビゲーション、旅行、学術研究など、さまざまなシーンで活用できます。
例
- OSM 地図。

- OSM 地図。

ファイルの開き方
- ArcMap で OSM 地図を開く方法。

- QGIS で OSM をインポートする方法

関連 GIS ファイル
ID
IND
VCT
DAT
参考
- https://www.openstreetmap.org/#map=6/35.59/134.38
- https://openstreetmap.jp/
- https://ja.wikipedia.org/wiki/オープンストリートマップ