GISBox

RDC(IDRISI Raster Documentation File)ファイルとデータ形式

GISBoxは、OSGB/GEOTIFF/RVT などの複数の GIS フォーマットでの編集をサポートし、3DTiles/Terrain への変換や公開が可能なワンストップ 3DGIS データ編集、変換、公開プラットフォームです。

概要

RDCは、ラスターデータを三次元データキューブの形式で保存するファイル形式です。各データ単位は、空間位置、時間、属性値によって構成されます。RDC では、空間位置は緯度経度、UTM 座標、またはその他の地理空間参照系として表されます。時間は複数の時系列データを表し、特定の時点のデータや時間的変化を記録することが可能です。属性値は、セルごとの特徴データ(例:気温、標高、その他の地理情報)を指します。

データフォーマットの概要

  1. 三次元データキューブ:RDC ファイルは、三次元データキューブの形式を使用してラスターデータを保存します。この構造により、データは 2 次元の空間位置情報(例:緯度と経度)だけでなく、時間次元と属性値次元も含みます。
  2. 空間位置:RDC ファイルでは、各ラスタセルには明確な空間位置が割り当てられています。この位置は、行列番号や地理座標を通じて表されます。
  3. 時間次元:RDC ファイルは時間次元の保存をサポートしています。これにより、異なる時点のラスターデータを記録でき、時系列分析や変化検出を容易にします。
  4. 属性値:空間位置と時間次元に加え、RDC ファイルは各ラスタセルの属性値も保存します。これらの属性値には、地理的特徴、環境パラメータ、その他関連情報が含まれます。

長所

  1. 柔軟なデータ統合:RDC は、さまざまなデータ形式やデータソースに対応でき、GIS や他の地理情報システムへの統合が容易です。
  2. 高速処理:ブロックベースのデータ保存と処理方法を採用しているため、データ処理や分析タスクを迅速に実行できます。

短所

  1. 固定ブロックサイズ:RDC は固定ブロックサイズを採用しているため、空間解像度が制限されることがあります。この制限により、一部の高精度アプリケーションにおいて効果が制約される可能性があります。

応用シーン

RDC の活用分野としては、気象予測、自然災害の警戒、環境モニタリング、農業生産などが挙げられます。また、デジタルツイン技術と組み合わせることで、デジタルツインモデルの構築に活用でき、環境や自然資源の可視化・シミュレーションを行い、より包括的な意思決定支援を提供します。

  1. ソフトウェアで RDC ファイルを設定する。

ファイルの開き方

  1. ArcGIS で RDC ファイルを開く:

  1. IDRISI で RDC ファイルを開く方法:

関連 GIS ファイル

ASC

IND

TIFF

OVR

参考

  1. https://community.esri.com/t5/data-management-questions/idrisi-2-0-raster-to-arcgis-10/td-p/600055
  2. http://tool.chacuo.net/commonextinfo/e_rdc
  3. https://www.zhihu.com/question/274047694/answer/2492751237
  4. https://it.sohu.com/a/792732322_121863851
  5. http://uhulag.mendelu.cz/files/pagesdata/eng/gis/idrisi_selva_tutorial.pdf